【NAZEN通信34号】NAZEN愛媛座談会《後編》 『労働者による原発廃炉から核戦争阻止へ』

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    NAZEN愛媛座談会《後編》
    『労働者による原発廃炉から核戦争阻止へ』

    ■組合の組織拡大へ
    宇都宮: 原発事故直後には、実際に労働組合がしっかりしているところほど、福島原発には近づいていないですよね。今度事故が起きたらますますどこからも来てくれなくなる。すると自治体労働者、原発労働者、電力労働者が応援の来ない中で被曝することになる。特に市町村の自治体労働者は住民を残して逃げるわけにはいかない。そういう意味では絶対に原発は動かしてはならないと思いますね。

    中村: 自治体や警察官は当然いくもんやとなっている。基準もひどい。

    徳丸: 介護現場はまさにそう。もう無理だって言おうって。

    中: 「どうしたら避難できるか」よりも元を絶つのが一番。それをはっきり言わんのは許せんのですよね。

    徳: そう思うと県庁が鍵を握っているんですよ。

    平野: 県庁は権力機関の中枢。現場の労働者が声をあげていくためには労働組合が必要だなと思うんです。

    中: 個人で言えんことが言える。原発のことに限らずですけどね。

    平: 組織を拡大して組合の影響力が大きくなるほど自由にものを考えたり言える。

    徳: 僕からも勧めておきましょうか(笑)。組合入ってくれって。

    ■安全問題を武器に

    平: 労働安全・衛生に関して資本・当局には安全・衛生配慮義務がある。愛媛県職労の闘いは、いろんな職場で参考にできるのでは。

    徳: 労働安全衛生法第25条。「事業者も労働災害発生の急迫した危険があるときは、ただちに作業を中止し、労働者を作業場から待避させる等必要な措置を講じなければならない」と定められている。

    中: これを法律や規則に訴えるんではなしに、9回2アウト満塁からでも規則を変える人たちとの闘いなので。法律は線量の限度をあげるとか、「ただし」とか言ってくる。それを跳ね返していくのが労働組合になるんだろうと思います。

    宇:労働者が最後、事故の処理をしなければならないということをわかって欲しい。組合が自分とこの内輪で安全・衛生を叫んでいると思われるだけではダメだと。

    平: 県の職員が事故が起きたときに自分たちはいきたくないんだというレベルではないんだと。

    ■再稼働などしている場合か

    平: 伊方原発50キロ周辺住民の有志の会が、伊方町全戸アンケートで、4000戸のうち1300戸まわって、反対は53.2%、賛成は26.2%。地元以外の市町村で唯一賛成を表明した八幡浜市では、市長に対し住民投票をしろという署名が1ヶ月で3万人
    ちょっとの有権者の中で1万1千人分集まった。署名してくれる人はみんな反対だと。その一方で四国電力は春にも再稼働すると言っとります。2〜3月過程は再稼働許さない闘いです。

    徳: 結局核のゴミとか、東京電力の事故収束はどうするんやと。根底には少子化がある。収束するにしても作業員を確保できない。核のゴミも10万年、想像もできない長い時間を本当にやっていけるのかって。

    平: 廃炉問題ですよね。他のことやっとっていいんかって話ですよね。

    中: 当然東京電力が当事者なんだけど、やらせてきたのは国じゃないですか。廃炉にしても、体制を確保して宇宙服みたいな装備が必要。タイベックスーツ一枚でピーピー鳴ったら引き上げる、アラームを止めとるとかじゃなくて。その上再稼働したらそれもさらに増える。

    宇: 再処理したら原発一年分の放射性廃棄物を1日で出す、大変なことなんだ。使えば使うほど毒が増していく。最後取り出したプルトニウムがとんでもないことに使われる。

    ■福島の現実に立ち向かう

    平: 5年目の3・11福島。福島の現実をなかったことにしようとしている連中と闘って命の叫びを一緒にあげていくことが、原発反対の闘いにとって重要だと思いますよね。子どもの甲状腺がんに限っても、とんでもない事態が起こっている。

    宇: ずっと反対しとった福島の人が事故後、避難所でなんとも空しい表情をしていた。こんなつらいことが世の中であるだろうか。

    中: オリンピックが福島を苦しめているのは間違いないですよね。実際作業する労働者がとられ、建設資材高騰、何もかもですよね。

    ■非正規労働と向き合い

    徳: 僕も最初はやろうとしたし、声もかけたけど、なかなか組合を組織することが難しかった。若い20代後半くらい、大半が女性
    パートやから、いづらくなることまで想定して文句言わんでも「お父さんが収入があってプラスになれば」という人も多い。

    平: 原発労働者は、半分ピンハネされているでしょ。劣悪な労働条件で、いつ被曝で病気になるかわからない状況のなかで、人なんか集まらないじゃないですか。世の中にとって大切な仕事なんだという誇りをもって働けるような職場にしていかなければならない。そのためにも原発の中にちゃんとした労働組合がないといけない。

    徳:誇りをもって働けるということは大事なことだと思いますね。ピンハネされて当たり前のような世界では、原発は止められるもんではない。

    ■高浜の闘いとともに

    中: 2〜3月、高浜と伊方は焦点化してくる。組合としてやっぱり、なんらかの闘いをやっていかないかんなと思いますね。2月28日に舞鶴で行動が行われる。京都府職労舞鶴支部の仲間たちです。

    平: みんながそれぞれ孤立して苦悶しながらやっている現状を変えていくためには、つながりをつくる恒常的なものは必要ですよ。自治体の労働組合が呼びかければ、もちろん伊方町の組合が呼びかければ全然違うと思うんです。

    宇: 原発に近い自治体職員ほど、地元の住民ほど声をあげにくい。電力会社の労働者ほど声をあげにくい。まわりから声をあげていくことが大事。労働組合では声をあげられるし声をあげていくのはすごく大切なことやなと思います。

    中: 県庁の中で労働組合がやってくれるとありがたいと言われると本当に励まされますよね。そういう人らと一緒に、地元の人たちとつながるような集会ができればいいですね。

    ■廃炉から国際連帯、戦争阻止へ

    徳: 東電の原発事故をどうするんや、核のゴミどうするんやと我々日本人に課されたんかなと思います。今後中国や他国も事故をやるでしょう。事故を起こしたときに放射能を、共存するつもりはないけど、コントロールし収めんといかん。そこを起点にしたら世界戦争も逆に止まる、止めるくらいの気持ちで。逃げずに行こうと。

    中: 進めようとする人たちと、僕ら労働者・市民の闘い。間違いなく現場は僕らの仲間しかおらんわけで。でもコントロール、閉じ込める役目をやっていくのは労働者なので、労働者が考えた廃炉、再稼働の阻止です。中国でも反対運動が起きているんで、台湾でも韓国でも国境を越えてみんながつながって止めれると。動かそうとするなら僕ら反対するけど、やめようというときに反対の行動を起こせるのはごく一部やと思うんで、僕らがつながることで止めれると思います。

    宇: 介護の最前線でがんばっている徳丸さんと出会えたことが一番大きい。労働者がひどい状況でしょ、今どこでも。福島でも、これから名もない病気で亡くなっていく人が増える。線量オーバーで亡くなる人とかでとるんだと思うんですけど、そういうのは許せんという気持ちでやっていきたい。核兵器もなくして、戦争もなくするということが、その先に見えてくると思うんです。原発くらいは止めないと、という思い。

    平: 再稼働を許さないために頑張っていきましょう。


    <NAZEN通信34号 2016.02.11.発行 記事より>
     

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