【NAZEN通信33号】NAZEN愛媛座談会《前編》 『でたらめな避難計画も再稼働もゆるさない』

0
    NAZEN愛媛座談会《前編》
    『でたらめな避難計画も再稼働もゆるさない』

    (写真:愛媛県職労の「伊方原発はただちに廃炉に」の横断幕を先頭に抗議行動)
    宇都宮理さん(愛媛県職員労働組合執行委員長)
    中村圭司さん(NAZEN愛媛共同代表、愛媛県職労副執行委員長)
    徳丸真一さん(NAZEN愛媛共同代表、介護職)
    平野明人さん(NAZEN愛媛事務局)
    ********************
    平野: 県庁前の金曜行動は1日も休まず続けています。

    中村: 県庁前でもろに知事が相手になる。職員もそういう仕事もついとる人もおる。最初は踏ん切りがいりました。宇都宮さんが「行く」と。それで組合としてもやるとなってきたかな。

    宇都宮: 高齢の方も暑い日も寒い日もがんばって、みなさんの力強い思いを感じながらやっております。県庁内の反応もわかりますよね。

    平: 再稼働情勢で人数がまた増えてきた。

    徳丸: 反対と言っているだけじゃなくて、県庁前のみなさんのアピールを聞いていると変えていけるチャンスがあると思いますね。

    平: 毎月11日の朝10時からゲート前行動を地元の方が呼びかけてやっています。前回いったときは爆弾低気圧で、道路に波しぶきがあがって、こんな日に事故が起こったら船で避難するのは不可能だと改めて。

    徳: あの風ならオフサイトセンター直撃だよね。

    ■3・11 被曝労働が問題に

    宇: 庁舎の耐震化の交渉を終えて、知事と別れて職場に帰ったら津波の映像が出た。そのときには原発のことは全く頭にはなかったですよね。あんな大変なことになっているとは思わなかった。

    中: 地元の自治体の支援で職員の被曝の恐れがあるから、当局に話をして、身が危ないと感じたら自分で撤収していいと確認の上で出て行った。

    宇: 現地では、表で避難誘導していた自治体労働者は被曝して、ホールボディーカウンターでも数値が出たと聞いています。労災の申請もできていないと。

    中: 当局が、危険なところには業務は命令せんと言い切った。その上で、原子力災害対策業務に対する申し入れをして、職員が安全な状態で業務ができるのかと。他の労働者も住民も全部、職員と同じ状況におるんだと。

    宇: ヒロシマの被爆の話を聞いていたから、ある程度は理解していたけど、当局は「タイベックスーツを着たら守られる」「近づかなければ大丈夫」くらいの意識の人もいた。目にも見えない、感じることもできないところで、危険を回避しようがない。5年後、10年後、子どもにも影響が出るということもわからない。

    中: 「絶対安全で経済的にいいもの」だから誘致を積極的にすすめてきとるわけなんで。

    宇: 昔は反対する人の方が避難訓練しろと言う立場だった。県は「事故は起こらないんだから訓練などしない」と。

    中: 今の県知事は「リスクがあってもやる。経済のため。機械全般壊れないものはない」とまで言っとるでしょ。

    ■再稼働のための避難訓練に反対

    (写真:「再稼働のための避難訓練反対」を県庁前で訴える宇都宮さん)

    平: 避難訓練を要求してきたのが、今回防災訓練反対の行動をおこした。

    中: 訓練そのものは、プルサーマルをやってしまったんで、燃料は20年も30年も動かせない以上は、逃げる訓練はしておかなければならない。

    宇: 今回は再稼働のための訓練だとはっきりしていたから、気持ちの整理をして臨もうと思った。動員されている人は必要と思っているから、説明せずに反対と言ったら逆の立場なら頭にくると思うんですよ。原発に反対してくれとんじゃと思ったら納得してくれとると思って、頭に「再稼働のための」とつけて。

    徳: 稼働していて事故を起こすのと、安全な状態に燃料をおいて事故が起きるのと全然違う。避難の形も変わってくる。廃炉に向かうのであれば避難計画は大事だし、いかさないかん。しかし稼働して重大事故が起きたとき、逃げてその後いきていけるんか。避難計画も無意味なことになってしまう。

    中: 福島と同じレベルの放出で訓練をしたら誰も助けられませんでした、という訓練ならやってもらってもいい。最初の訓練なんかひどいですよ。半島から北の風で真下へ流れ、道には放射能が行かないという想定。

    ■避難計画はでたらめだ

    平: 船で大分に避難する訓練は、乗っている人たちの談話(11/10愛媛新聞)で、「海路避難 疑問の声 津波きたらどうする」が見だし。海がこれほど静かなのは珍しく、津波がきたら大型船が入れず、こうはいかんという声。「本当の避難だったらおおごとだ。これは泣いても泣き切れん」と険しい表情で避難所をあとにした78歳男性の声が頭から離れないという記事です。伊方の社会福祉
    施設で要支援者を他の市町へ車で移動する訓練も行われ、原発から5キロの特別養護老人ホームから職員4人が要支援者役4人を2台の車に乗せて出発。別の特養ホームに到着したと。これは意味あるんですか?

    徳: ないですね。本当に支援が必要な人は動かせんいうことですよ。体にリスクを背負うし、福島でもかなりの方が命を落とすことになっているんで、実質事故が起きてからの避難は不可能です。受け入れ先も、3倍くらい詰め込むことはできますけど、ベッドはない。職員が確保できない。今でさえいっぱいいっぱいなのに、避難してきてもらってもおそらく命をつなぐこともできない。

    平: 玉突きの移動で2時間半かかる。

    中: 道なんか動きませんよ。

    徳: 避難計画は、県の子育て支援課がひな形をつくって、福祉施設協会から各事業所にわたり、各事業所でつくって、事業所間で契約を結んでいる。だから自治体は実際にどこがどう何人受け入れるか全然知らない。そして、ひな形も全然ダメだ。介護職に対して、自分と家族の安全が確認できたら施設に行きなさいとなっている。職員も休まなきゃいかんので、8時間がせいいっぱい。自分の子どもを置いて、じいちゃん・ばあちゃんを助けに行く決断ができるのかと思うね。

    平: 地震と原子力災害の最中に。

    ■労働組合が避難計画を作れば

    徳: 介護に携わる者としては、残業代も出ない劣悪な環境で働かされて、そこにいく義務があるのかなと思うことも含めてね、申し訳ないけど。でもみんな行くと思いますよ、そういう人が介護をやっているんだから。

    平: 労働組合が避難計画を作ったら、まったく違ったものになるはず。原発がある以上必要なわけだから作るにしても、そこの事業所の家族構成、この人数ならどれだけできるとか。(次号へ続く)

     

    コメント
    コメントする








       
    この記事のトラックバックURL
    トラックバック

    calendar

    S M T W T F S
        123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    25262728293031
    << March 2018 >>

    selected entries

    categories

    archives

    recent comment

    recent trackback

    recommend

    links

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM