【NAZEN通信34号から】3.11反原発★福島行動'16へ! 『原発労働者とつながることを目標に』

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    『原発労働者とつながることを目標に』
    青年対談★小宅貴史(NAZENいわき共同代表)×西納岳史(いわき合同ユニオン書記長)

    (写真:3・11手ぬぐいを広げる小宅さん)


    ◆自分の言葉で語ろう

    小宅: いわきでは青年労働者の学習会を定期的にやってるんですが、最近は「自分の言葉で語る」ということが議論になってますね。僕自身も3・11の経験とそこから今にいたるまでの思いを自分の言葉で語ることが大事なんだと改めて考えました。

    西納: いわき合同ユニオンも結成から3年間で2ケタの労働者を組織する労働組合になりました。今は新たな闘いに打ってでています。その中で、とりわけ女性労働者が自らの思いや怒りを「初めて形にすることができた」と話してくれている。原発労働者の方も対談集会の後に、「これを書き残すことが自分の使命なんだ」と言って、震災当日からの収束作業の実態を綴ってくれました。

    ◆3・11 が人生を変えた

    小宅: 僕は3・11の当日は隣県の工場で派遣労働者として働いていました。地震の後は会社から自宅待機命令が出されましたが、13日になると親戚から「原発が危ない」という話を聞いて白河市に避難しました。その後いわき市に戻り職場に顔を出して、15日には近所の水道局に水汲みに行きました。でもその時がちょうどいわき市を放射能のプルームが直撃して、大量のヨウ素が降っていた時だったんですね。その後は栃木県の那須に再び避難しましたが、3月22日には会社から呼び出しが入って、翌日には工場も再開しました。原発事故直後からいわきのローカルFMラジオでは山下俊一の放送をさかんに流していた。内容は知っての通りですが、おかしいなと思うと同時に、安心を求めてしまっている自分もいたと思います。ああいう状況の中で原子力ムラの勢力に主導権を与えてはならないと強く思います。
    震災と原発事故からの5年間を振り返って、自分としては被曝との闘いだったと同時に、福島を自分がどう見ているのか、福島がどう見られているのかということを常に問い続ける連続だったと思います。隣県で働いていると「福島は大変だな」あるいは「福島はもう大丈夫だろう」という声が聞こえてくる。でも放射能には県境なんてないんですね。

    ◆原発労働者の感覚に学ぶ

    西納: 原発労働者の方の「事故当時から何も変わっていない」という言葉はすごい重みがある。政府は「復興キャンペーン」を使って、時間的にも空間的にも3・11原発事故から民衆の意識を隔離・分断しようとしているけど、日々原発で働く労働者にとっては自分たちの職場と労働がまさに3・11その日から切れ目なく続いている。地続きになっているんです。原発労働者の訴えから、僕らは3・11その日に常に立ち返ることができるんです。

    小宅: 民主党の野田政権の時に出された「原発事故収束宣言」に一番怒ったのは原発労働者です。「事故が収束したなんてとんでもない。ふざけるな!」と。昨年8月のいわきでの集会で発言された除染労働者の方も「安倍首相は『東北の復興なくして日本の復興なし』と言ったが、それを担っているはずの自分たちは最低限の労働条件すら保証されていない。このペテンが許せない!」と訴えました。地続きということで言えば、3・11以前から地続きなんですよね。原発を推進し、反対する者を踏みにじってきた体制は変わっていない。原発をなくすためには、この地続きを民衆の力で断ち切ることが不可欠だと思います。

    ◆自分たちが現実を変える

    誰かに任せていても現実は決して変わらない。今こそ福島県民がもっともっと主体性を発揮しないといけないと思います。いわき駅前での反原発金曜アクションも一貫して続けられています。反原発集会を3・11当日にやることの意味は、福島で生きる僕たち自身への問いかけだと思います。問いかけて、「自分たちは何をすべきなんだ」という自己規定の闘いとしてやり抜く。安倍政権に対して「お前たちの好きなようにはさせないぞ」という声を叩きつける日にしたい。

    西納: 現在進行形の収束作業の最前線で格闘している原発労働者の訴えこそが、福島にかけられている「復興」キャンペーンの重圧を突破する核心の力を持っていると思います。いわきの人と話をすると、家族や親戚、友人や知り合いの中に必ず原発や除染で働いている人がいる。被曝労働は決して他人事ではない。被曝労働の最前線で働く労働者のために、自分たちに今何ができるかを誰もが真剣に考えている。動労水戸の被曝労働拒否の闘いや、いわき合同ユニオンの地域に根を張った闘いが、「労働運動の分厚い力関係で原発労働者を守ろう」という一つの回答を示せていると思います。「いわき合同ユニオン支援共闘会議」のスローガンは「だれもが人間らしく生きられる世の中のために、たたかう労働組合を、共に支えよう・共につくろう!」です。「動労水戸支援共闘」と一体での具体的な行動方針として、地元福島でこそ拡大したい。

    ◆春闘と一体の3・11

    小宅: 今年の3・11は「春闘と一体の3・11」ということが実行委員会で議論されています。労働組合を甦らせ、自分たちの現場で闘うことが、遠回りのように見えて、実は原発を止めていく最大の力になるということだと思います。

    西納: 全国での原発再稼働阻止の闘いは、労働組合の直接的・具体的な闘いに展望があるというところに課題が絞り上げられてきていると感じます。動労水戸の被曝労働拒否の闘いに絶大な信頼を寄せてくれた原発労働者とつながることを通して、僕たちはその挑戦権に手をかけていると思います。

    ◆原発労働者との団結を求めて

    小宅: 原発労働者が3・11で僕らの闘いとつながることを目標に取り組んでいきたい。そのためにはいわき合同ユニオンの一つ一つの闘いを全力で闘い抜いて、地元いわきの地域の中にもっともっと打って出ていくことが求められています。NAZENいわきも、福島の現状と原発労働者の声を全国に発信していく役割を担います。全国の仲間の期待に応えられるように、これからも頑張っていきます。

    <NAZEN通信34号 2016.02.11.発行 記事より>

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